2015年 イギリス
監督:ジル・パケ=ブランネール
出演:シャーリーズ・セロン, ニコラス・ホルト, クロエ=グレース・モレッツ
【あらすじ】
28年前に起きた一家惨殺事件で生き残った、8歳の少女リビー。彼女の証言により、殺人犯として逮捕されたのは、兄のベンだった。大人になったリビー(シャーリーズ・セロン)の元へ<殺人クラブ>からの招待状が届く。「無実」を語り始めたベンに残された時間は、あと21日。闇に葬られたはずの真実が、狂い始める。
この作品は二人の女優さんが魅力が抜群で、シャーリーズ・セロンとクロエちゃんの演技を観ているだけで十分に楽しめます。だた役柄としてはシャーリーズ・セロンは、他人の寄付で20数年生活してきた引きこもり体質で、お金が底をついたら何でもやりますといったキャラクターにちょっとスタイルが良すぎるかなといった感がありました。それとクロエちゃんは、もうこれ以上変な役を受けなくてもいいよと言ってあげたい(笑)、どんな奇天烈なキャラクターを演じてもちゃんと奥底に秘めた繊細な感情を表現できる彼女なのに、この映画ではただひたすらぶっ飛んでいるだけのバカ女役なだけで実に勿体ない感がありました。
この作品のスタイルとしては、28年前の出来事と現在の出来事が交錯しながら同時進行的に語られる点でしょうか。これにより過去の事件でありながら当事者たちの人物像も深く描かれ、感情移入しやすく作られてます。時間配分的には、過去と現在で半々くらいの割合でしょうか。それも現在の誰かの回想として語られる過去ではなく、ナチュラルに過去に飛んで描かれるので、現在の登場人物が知り得ない場面も普通に出てきます。なので急に場面が過去になるので少し戸惑いはありますが、見ていて新鮮で面白かったです。しかし別に時空を隔ててリンクしてるわけではないので、その点ではもう一工夫あればよかっとにと思える作品でした。