2019年 アスミックエース
監督：中野量太
【あらすじ】
夢も恋愛もうまくいかず、思い悩んでいる次女:芙美(蒼井優)と、夫の転勤で息子とアメリカに移り住み、慣れない生活に戸惑っている長女:麻里(竹内結子)は、父が巻き起こす思いもよらない出来事の連続に驚きながらも、変わらない愛情に触れ、少しずつ前に進んでいく。ゆっくり記憶を失っていく父との7年間の末に、家族が選んだ新しい未来とは―。
昨年12月にレビューを書いて、2回目です。半年くらいしか経っていないのに、忘れているシーンがこんなに多いのかと驚きましたのと、2回目となると見方もまた違うのだなぁと改めて思いました。この映画の主役は山崎努だと思うんですけどね。確かの蒼井優は難しい役どころを流石の演技で引っ張っていますが、やはり山崎努の認知症の役柄は本物と間違うほどナチュラルで見事だったと思います。ここに描かれているのはあくまで理想の姿で、こんなうまくいってる家族はほんの一握りだと思います。認知症をわずらった親を、介護する家庭は本当にとてもたいへんです。でも家族愛で何とか乗り越えられますよ。としか映画にはできないでしょう。これ以下の家庭などはざらで、悲惨すぎてとても映画化できません。これが日本の現実です。そういう悲惨な映画もあってもいいのかなって思ったりします。
