🎬 マルサの女

1987年　東宝

監督：伊丹十三

出演：宮本信子、山崎努、津川雅彦

観賞：日本映画専門チャンネル（無料放送、CMなし）

伊丹十三監督作品は最近地上波ではすっかり放送されなくなりましたが、久しぶりに見るとやはり見応えがありますね。サブスクでも配信がほとんどないのも様々な事情があるのだと思います。手軽に見れるようになってほしいですね。お話は税務署員だった板倉亮子（宮本信子）という女性が、働きぶりが認められて国税局のマルサに栄転し、疑惑の脱税者である権藤英樹（山崎努）と闘う話。いきなりマルサ勤務の女性ではなく、税務署員から上り詰めていくという流れもよく、サクセスストーリー的な部分もあって面白いです。今では女性がキャリアをつんで出世していくのは当たり前の時代ですが、当時としては非常に斬新な作品だったのではないでしょうか。山崎努もアクのある役をかっこよく演じていますし、若かりし津川雅彦のさっぱりした上司もカッコいいです。宮本信子は今ではすっかりおばあちゃん役になっていますが、こういう時代の演技は伊丹十三監督のなせる業ではないでしょうか。伊丹作品を全作楽しみたいと思っています。