2005年 東宝
監督:山崎貴
鑑賞:DVD
久しぶりの再見ですが、見事に全て忘れていましたのでとても新鮮に見ることができました。おそらくこんな映画が他にもたくさんあるんだろうなぁと思います。さてこの映画ですが、物語は昭和33年東京の下町を舞台にしそれぞれの人間模様が当時のセットとともに懐かしく蘇ります。私の年代よりもうひと世代前、今では70才代の方がみればさらに懐かしく当時を思い出すのではないでしょうか。冷蔵庫の登場で氷屋さんが寂しそうで、そういった時代の移り変わりを描いていたところも良かったと思います。時代の流れの中で新たなものが生まれて、また無くなっていくものもあります。今よりもまだ便利ではない時代。そんな時代だからこそ人々が助け合って、前向きに生きていた時代だったのでしょう。テレビが鈴木オートにやってきた場面で、近所の皆さんが車座になって見たのが力道山のプロレス中継、この場面が一番当時を思い起こさせるのではないでしょうか。残念ながら昭和のプロレスをけん引してきたアントニオ猪木さんも最近お亡くなりになりました。昭和の灯がまた一つ消え寂しいかぎりです。この作品は昭和という時代が懐かしく、人々のつながりがいいなぁと思える素敵な作品だと思います。続編もまた見てみたいと思います。昭和はずいぶんと遠くになりました。