1960年 松竹
監督:小津安二郎
出演:原節子、岡田茉莉子、佐分利信、佐田啓二、
鑑賞:BS松竹東急
新しく開局したBS松竹東急で初観賞です。今から62年前の小津安二郎監督作品で主演が原節子といいますから、私の年代でも記憶にない作品です。小津安二郎監督は東京物語に次いで2本目の観賞で、黒澤作品と違ってごく日常的なシーンを切り取っているので、スケール感はありませんが邦画の原点となる作り方のような気がします。もちろん原節子という女優さんも存じあげませんが、この作品に出演後すぐに引退されているので晩年のお姿を見るのは無かった女優さんです。司葉子も岡田茉莉子も若いです。昭和30年代のOLの服装や当時の社内の様子なども垣間見えて時代を感じました。「今どきの若い子といったらロカビリーやプレスリー・・・」という台詞も時代を感じましたね。このあたりが小津安二郎監督の作風なんだと思います。BS松竹東急もノーカット、リマスタリングで放送してくれましたので高音質、高画質で楽しむことができました。映画ファンとしては映画会社の放送局なので今後の放送に期待したいところです。