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プロジェクターとスクリーンで自宅で映画を楽しんでいます。

🎬 八日目の蝉

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2011年 松竹

監督:成島出 原作:角田光代

出演:永作博美井上真央小池栄子

観賞:Amazonプライム

2回目の観賞です。今回は原作を読んでからすぐ見ました。原作と大きく違うのはまず原作の第1章は誘拐犯との逃亡の生活、第2章で大学生になった誘拐された女の子の生活と人間関係が中心に書かれています。映画のほうは時間軸を説明なく急に動かすので、やはりこの映画はベストセラーである原作を読んでから映画を楽しむという作り方になっていると思います。原作と映画とはエンディングが大きく違うのがまたポイントの一つと言っていいのではないでしょうか。井上真央も上手いですが、何と言っても永作博美の劇中でショートカットにしての熱演が光ります。それとエンジェルホーム代表の余貴美子もなんとも言えない教祖の役を上手く演じていたと思います。それと忘れてはいけないのが小池栄子の独特の前かがみになった演技。皆さん熱演だったと思います。ただ写真館の田中泯はホラーでしょう(笑)。それと原作、ここまでの物語を書ける人は最大限の褒め言葉としてサイコパスなんだと思います。どの登場人物の立場になっても悲しい。角田光代の原作も実に素晴らしかったです。小豆島に久しぶりに行ってみたくなりました。