1962年 大映
監督:川島雄三
鑑賞:BS松竹東急
「全員悪人」という設定で面々が団地の一室で繰り広げる会話劇で物語が進んでいきます。カメラはほとんど団地の1室のままです。独特の空気感が漂う作品でした。若尾文子さんは名前こそ知っていますが演技を見たのははじめてのような気がします。出演は1950年から60年代にかけて大映での出演がほとんで、それ以降はテレビに出演されているようですね。今でも90歳ご健在のようです。映画は昭和な調度品や用語(定期預金の利息5%・一ドル360円・大蔵省)、印象的なシーン(夕日を背景に踊り狂う友子と実など)。本作のおかげで川島監督の作品が俄然気になるようになりました。62年前の私が生まれた時の1本でした。