1997年 東宝
監督:竹中直人
鑑賞:BS松竹東急
写真家の荒木経惟(竹中直人)と妻(中山美穂)のエッセイが原作で監督は竹中直人です。妻は気分の浮き沈みが激しく、フラリと居なくなったりします。少しメンタルをやられているのかはわからないですがそのあたりは見る側に委ねている作品です。写真家の夫もちょっと変わっていて、平気で隠し撮りをしたりします。陽子(中山美穂)が舟の中で眠るところは、アラーキーの写真になぞってあるらしく、ここは見どころになっていると思います。あと、野の花を片手に走ってくるシーンは、みぽりんがズルいくらいかわいく撮っています。その傍らに、車掌役で本物のアラーキーの姿があります。いい笑顔でした。この作品は友情出演が多く、中島みゆき、映画監督の森田芳光、塚田晋也、中田秀夫、周防正行がちょい役で出ています。ちょっとしたゲーム感覚で探すのも一興ではないでしょうか。アラーキーの妻への思いと、竹中直人の中山美穂への思いが重なったような、ラブレター的な映画でした。