2020年 キノフィルムズ
監督:内田英治
出演:草彅剛、服部樹咲
【あらすじ】
故郷を離れ、新宿のニューハーフショークラブのステージに立つ、トランスジェンダーの凪沙。ある日、凪沙は養育費目当てで、少女・一果を預かることになる。
前回は香取慎吾のギャンブル依存症の作品で今回は草彅剛のトランスジェンダーの作品、これも見ごたえがありました。この作品は草彅剛の存在感に加えて、子役の「一果」役の服部樹咲の存在感も大きかったです。「この子役は上手いけれど、誰だろう?」と思っていたら、演技未経験の新人であったことに驚きました。4歳からバレエを始めていただけあって、核となるバレエの上手さは言うまでもなく、通常の演技も草彅剛の演技と相乗効果が増幅していっているほどのハマりようでした。
そして、宝塚歌劇団出身の真飛聖の演技も光っていました。日本で(ごまかしのききにくい)バレエの講師役がキチンと務まり、しかも演技もできる女優は極めて少ないでしょう。
残念ながらトランスジェンダーへの差別や偏見が無くなる事は無いでしょう。しかし今は多様性を受け入れる時代です。この作品はそんな問題を提起しているようにも思えました。