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プロジェクターとスクリーンで自宅で映画を楽しんでいます。

🎬 私は貝になりたい

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1959年 東宝

監督:橋本忍

出演:フランキー堺

【あらすじ】

理髪店を営む豊松は招集され、つらい軍隊生活を経て復員。やっと妻と息子と三人で平和な生活を取り戻した途端、思いがけない戦犯のレッテルを貼られ、逮捕されてしまう。絞首刑の判決を受けた豊松は、講和条約締結で釈放されることを信じ、希望を抱くが…。

 

フランキー堺といえばコメディタッチの映画を想像してしましますが、この作品は実に重い戦争という悲惨さを訴えた重厚な作品でした。そしてモノクロというのが当時の思いや雰囲気をさらに深くさせてくれています。「社会」というものがいかに不公平で不条理なものであるか、その「社会」を作る「人間」という存在にこれ以上ない絶望を感じながら処刑される清水の姿は言葉になりませんでした。私自身、戦争映画をあまり観た経験がないからかもしれませんが、この映画から学ぶものがたくさんありました。観たあとのあの虚無感こそ、戦争を表しているんじゃないかと思います。救いのない内容ですが、こういう角度からも戦争というものが考えられるという意味でも多くの人に観てほしい作品だと思います。