2000年 近代映画
監督:新藤兼人
鑑賞:BS松竹東急
昭和の名脇役の殿山泰司の半生を竹中直人が見事に演じきっているドキュメンタリー映画です。それにしても竹中直人は上手かったです。話し方、声、振る舞いなど本人そっくりでした。それと妾役が荻野目慶子でこれも見事な脱ぎっぷりに驚きました。酒好きで途中禁酒もしていたようですが肝臓がんで73才の生涯を、ちょうど平成元年に閉じてしまうのはまさに昭和の名脇役だったんだと思います。映画としては乙羽信子がアップで話しかけてきたり、昔のモノクロの映画が出てきたり、荻野目慶子のオールヌードが出てきたりとかなりきわものに近い作りになっていると思います。感動はしませんが殿山泰司の破天荒な生き方を知るにはいい映画だと思います。こういう役者さんはいなくなりましたよね。